沖縄 20~30代就職・転職

「あなたらしく働く」を豊かにするコラム

沖縄の各分野で活躍するエキスパートたちのリアルな声! 仕事選びから働き方、人生観まで様々な視点で深掘り。「あなたらしく働く」をもっと豊かにするヒントが満載です。

タイシロウさん のコラム

集中力ゼロからの脱却術

僕には集中力が全くない。これは決して自分を卑下しているわけではない。
学生のころから薄々気づいていたが、ハッキリしたのは社会人になった後だ。
興が乗らない勉強や仕事に関しては、仕上がりが悪かったり非常に遅い。

そりゃみんなそうだと思われるかもしれないが、私の場合それが仕事仲間や相手先に多大な迷惑をかけてしまい仕事を続けるのが困難になるレベルだ。
結果適性が無いということで辞めてしまうこともあった。

現在はフリーランスとして基本1人で仕事をしているため、仕事仲間に迷惑をかけるということはなくなったが、やはり興が乗らない仕事は今でもかなり遅い。
進みが遅いというより着手までに時間がかかる。
なので現在は前のめりの姿勢で取り組めない仕事は極力引き受けないようにしている。
まるで子供である。
かなりわがままに感じるかもしれないが、結果として自分を守ることになるし、相手に迷惑をかけないためでもある。

しかし生活のため、もしくは今後の仕事のために引き受けなければならない時も、もちろんある。
会社のブランドを気にせず個人としてわんぱくに納期や条件の交渉が可能なのはフリーランスの特権とも言える。
もちろん相手先に交渉の余地がなかったり、競合他社(他者)がいたりする場合は、この交渉自体が不利に働くが、それでもより主体的に仕事を選ぶことができる。

私は主体的に仕事に取り組めない場合その仕事の目的や、意義が自分の中で曖昧だからだと捉えるようにしている。
その時に「この仕事は誰のためになるのか?」、「自分の成長やキャリアにどうつながるか?」、「やってよかったと思える部分はあるか?」と自問することで、前向きに取組む理由を見つけることができる。

それでもいまいち効果が無い場合もあるが、その時は完璧を目指さず、まずは手を動かしてみるようにしている。
鉛筆を持ってノートを開いてみる、パソコンを開いてみるだけでもよくて、とにかく手を動かしてみると、いつの間にかすべき事に集中できている場合がある。
そうじゃない場合もあるが。。。

とにかく始める前は、「正しくやらないと」「成果を出さないと」と気負ってしまうが、でも実際は「まずやってみる→調整する」というスタイルの方が、主体的に取り組みやすくなることがある。
やる気が出ない時、主体的に取り組めない時にあなたに合った方法が見つからないときは参考にしてみてほしい。

ステップアップナビゲーター

・ラジオパーソナリティ
・メイクマン公式アンバサダー
・空間コーディネーター

タイシロウ

タイシロウ

若いうちに経験や体験を

私がやっているラジオの仕事には社員やアルバイトを含め、多くの人間が関わっている。
たまに新卒の社員や学生のADさんとコミュニケーションを取ることがあり、仕事観や心構えみたいな話になる。

私は二十代後半から現在(38歳)までフリーランスで突き通してきたこともあり会社員時代の話は既に古く、その時はフリーランスとしての私なりの持論を展開している。よく話に上がるのが給料の使い道だ。

初給料に関しては決まって「お世話になった両親、もしくはそれに代わる方に報告がてらの粗品を!」と話している。
この時大事なのはそれがあなたの仕事に関連する物である事と、あくまで粗品である事だ。

飲食関係であれば店で扱っている商品や食事券、アパレルであれば小さなアクセサリーなど。貰う側を想像すればあなたの仕事がうっすら垣間見える粗品が喜ばれる事は容易に想像がつく。容易に想像がつくといえば粗品である事もそうだ。初任給で高価な物を貰うのは嬉しいことは嬉しいがどうしても心配が勝ってしまう。

普段の給料の使い道についてもよく話題に上がる。
私が新卒の頃は貯金の大きさがやりくり上手のバロメーターみたいなところがあったが今はそうではないと考えている。貯金を作るためにできるはずの経験や体験を削るのはあまりに勿体無い。

私の場合、経験や体験は全て貴重な情報であり、その情報は仕事でのアウトプットの質に直接繋がる。
ラジオパーソナリティだからとか、イベントMCやってるからではなく、経験上これはおそらくどの仕事にも言える事だと思っている。

旅行に行く、ライブに行く、映画を観る、食を探求する、建築を見る、人に会う、文化や芸能に触れるなどなど、若者であればこれらはむしろ貯金を削ってでもしておきたい。
仕事の質に関わってくるし、もしかしたら人生の質も変えるかもしれない。

しかし、何か新しい事を始める時に貯金があなたの堅牢な足場になる事も確かだ。
貯金と経験・体験。この辺のバランスは人によって異なるだろう。

ちなみに38歳、妻と2人の子供がいる私は、給料をまだ経験・体験にかなり振っている。
どうやらこの高齢化社会、私の年齢はまだ若い方に分類されるらしいからだ。
「見聞を広めに行ってくる」というのが外出の際まだ言い訳として通用しそうだ。

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・メイクマン公式アンバサダー
・空間コーディネーター

タイシロウ

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モチベーションとの付き合い方

私はモチベーションに期待していません。

私のモチベーションは天気のようなもので毎日一定ではありません。
すぐに着手できたり順調に進む日もあれば、全く進まない、なんなら着手すらできない日もあります。
なので私はやる気のある日に期待せず、やる気がなくてもやれる仕組み作りを心がけています。
この時大切にしているのは仕事の効率化や結果を出すということではなく、たとえ結果が出なくてもやる気が消え失せたとしてもちゃんと戻ってこれる仕組みにするということです。

例えばやることを小分けにしたり毎日同じ時間に取り組んだりと、自分のできる範囲をしっかり把握して無理なく続けられるようにしています。
習慣化するということに近いかもしれません。

じゃあその習慣をサボってしまったらどうするのか?自分を責めることはしません。
非常に甘いと感じますよね。サボった分を取り戻すためにペースを上げることもしません。
モチベーションの上がり下がりに関係なく基本的には同じペースで進めるよう心がけています。

そんなんじゃ期日や納期に間に合わないのでは?と思いますよね?最初の話に戻りますが私はやる気のある日に期待せず、そしてやる気のある自分にもあまり期待しないようにしています。
なので常にモチベーションの低い自分を想定してゆっくり進めてもちゃんと間に合うようにスケジューリングするのです。

仕事を引き受ける際はモチベーションも高く「頑張れば間に合う!頑張ればこなせる!」と感じますが、一旦落ち着いて自分を疑います。「頑張れば!」というのはモチベーションの低い時の自分を想定できていないしそうやって組んだスケジュールはイレギュラーに非常に弱いです。結果的に仕事をくださった方に迷惑をかけることになりかねません。

マイペースというのがどれくらいのペースなのか?他人と比べてゆっくりであればどれくらいゆっくりなのか?などを具体的に把握できていることが前提になりますがこれが私のモチベーションとの付き合い方です。

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タイシロウ

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仕事の基礎は「全体像」と「人間関係」

仕事の基礎作りで僕が大事にしていることはまず仕事の全体像を掴むことです。
今やっている仕事はどのような需要から生まれてどのように社会に影響・貢献するのか?など、自分の仕事に求められていることを具体的に知ることでモチベーションやパフォーマンスは変わってくると思っています。

そして「全体像を掴む」というのは職場での人間関係も含まれます。登場人物の相関図を把握することは正しい仕事の進め方を知ることにも繋がりますし、仕事のしやすさにも影響します。しかしこの人間関係、本来の仕事とは全く関係の無いところで障害を起こす場合もあるので注意が必要です。

学生時代に飲食店でアルバイトをしていた時に先輩がポロっと「なんだか客対応も上司対応も同じ接客の仕事みたいだよね」と話していたのを今でもよく思い出します。ほんと、その通りだと思いました。

学生時代のアルバイトを含めこれまで様々な職を経験して来ましたが、結局どの職種でも必要なのは対人スキルだったと感じています。仕事を楽しめる、楽しめない、仕事がうまく行く、行かないなどのほとんどは、作業を進めるスキルよりも同僚や上司、お客様との関わり方に大きく左右されてきました。
その経験から僕にとって職場環境の人間関係を把握することは最重要且つ最優先の項目でもあります。

仕事とコミュニケーションが切り離された職種であれば気にする必要はないかもしれませんが、そんな仕事はそう多くはありません。
やはり仕事の全体像や人間相関図を把握することは早いうちにしておいた方がいいと感じています。

ところでそんな仕事の基礎作りに役立つ書籍を紹介させて下さい。
2011年にダイヤモンド社から出版された岩瀬大輔 著「入社一年目の教科書」という一冊で現在も多くの読者に支持されています。
組織の中でうまく立ち回る方法、社会人としての人との付き合い方を学ぶのにこれ以上の良書を僕は見たことがありません。

仕事が変われば基礎作りも変わるのでは?と思われるかもしれませんがこの一冊にはどの職種にも共通するアイディアが50収録されていて、それらは仕事術という見方もできますが人との関わり方についてのスキルという見方も同時にできます。つまり今後仕事での対人スキルの重要性が変わらない限りこの先もずっと変わらず支持を得続ける一冊だということです。

冒頭で記した仕事の全体像を掴むことに関してもいくつかの項目で触れているのでチェックしてみて下さい。

ステップアップナビゲーター

・ラジオパーソナリティ
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タイシロウ

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