前準備が全て!

私はラジオやテレビ、イベントなどでMCを務めるお仕事をさせていただいています。
情報をお伝えしたり、ゲストを招いてトークを展開したりと様々です。
現場での対応力はもちろん必要ですが、それ以上に準備に時間とエネルギーを使うお仕事です。

司会業の先輩から教えていただいたことは「準備8割、本番2割。10分舞台に立つなら60分喋れるようにしておけ」です。
極端なことを言えば、司会を生業にしていない人でも準備さえできていれば進行はできる!とのこと。

現場での対応力でどうにかなるケースもありますが、そのような芸当をこなせる人は場数を踏んだ猛者ですし、そんな猛者であっても準備不足というのは不安なはず。
そしてその不安はパフォーマンスに必ず響いてきます。

これは司会業に限らず受験や就職活動、営業活動など、どの職業のどのシーンにも言えることではないでしょうか。
準備ができていない時ほど不安を大きく感じるはずです。「準備8割、本番2割」取組む内容に応じて割合のバランスは変わってくるかもしれませんがこの考え方は大事にしています。

しかし現場や本番にはイレギュラーが付き物です。
どんなに準備をしても失敗してしまうことはあります。
僕の仕事で言えば相手と話が噛み合わなかったり、相手のリズムに合わせられなかったり、お伝えするべき情報の話がまとまってなくて分かりづらい説明になってしまうなど。

全ては「準備不足」なのですが、大事なのはその準備不足の「不足」とは具体的に何が不足していて、再発を防ぐためにはどうすれば良いのかを考え次に活かすことです。
将棋で言う試合後の感想戦を頭の中で行い、それぞれの行動や発言の分岐点でどうすればベストもしくはベターだったのか考えながらシミュレーションします。

このとき、前準備を沢山していた場合は質の良い感想戦になりますが、前準備をあまりしていなかった場合は当たり前ですが内容の薄い感想戦になります。得られるもの、次に繋がるものも多くはないはずです。

色々綴りましたが、結局この話は前準備が全て!というところに戻ってきます。
今一度準備の質について、考えてみる機会にしてみてください。

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